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2020/10/15
安部 勉さん(㈱安部組社長)
 安部勉さんは、2016年に社長を引き継いだ。「今の自分があるのは、大学を卒業して父親が経営する安部組に入社した時に、立命館アジア太平洋大学建設のJVに出向した仕事の経験が大きい」と振り返る。「工事そのものも大いに勉強になったが、同時にそこで培った人脈が今でも生きている」と、感謝の気持ちを込めて業界への第一歩の思いを語った。
 多くの技術士の資格を持つ、技術者としての安部さんに、現在注目されているICT施工への取り組みの現状を聞くと、「建設業の抱える人材確保の悩みを、ICTの活用により生産性を上げることで解決するというのがICT施工の大きな目的だが、そう簡単ではない」と、切り出した。
 そこにはさまざまな条件が絡むと言う。「広い現場で、そう複雑でない工事であればICT施工も容易で効果も期待できるが、狭い現場で重機の寄りつきが悪かったり、複雑な工事であったりすると、時間が短縮できなかったり、必要な建機がそろわなかったりして、容易には推進に踏み切れない」と、けっして単純ではない現状を説明する。
 また、多くの条件をクリアする建機をそろえてスタンバイすることは、経営的にも障壁が高く難しい。そこにはICT施工ができる要員の確保という本末転倒な課題も立ちはだかる。「ICT施工の推進には、工事内容に対して、建機とそれを操作できる要員を確保するバランスが必須となる。そして、技術者の育成、作業者の確保など人にまつわる困難な課題もクリアしなければならない」と、目の前に山積する難問に頭を抱える。
 さらに、「ICT施工というが、ICTが工事のすべてをカバーできるわけではない。経験の浅い人の補助をするのがICTで、レベルの高い工事は職人の域であり、そこはまだICTが足を踏み入れていない領域。現場で経験を積んだ者に頼るしかない」と、現場技術の奥の深さを確信的に語った。
 人材不足に悩むが、一方で高卒新入社員の採用パイプが近年確立してきており「若者への期待も大きい」と力を込め、「最近、ハローワークを通じて他業種から1人の女性が入社した。建設業の経験はないが、スムーズにスタートしている。職場の雰囲気も良くなり、こちらへの期待も大きい」と、明るい近況を付け加えた。
 安部さんは、建設業の目的や存在意義を経営の根底に持っており、会社の要員構成から受注内容への対応など、話す言葉の端々に「物事を多面的に観察すること、正しいサイズ感を持つこと、全体のバランスをとることを、忘れずに大切にしている」ということが自然に繰り返し出てくる。
 昭和22年創業の安部組は、現在創業73年目だが、安部さんは「100周年を迎えることを重く受け止めている」と、将来を視野にインタビューを終えた。
 安部さんには「いぶし銀」という言葉が似合うと思ったが、なんと会社の重機、作業服、一部の車両などのカラーは、ピンク。意外にも安部組の現場は華やかだった。
 
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